警察に保護された2歳の息子の話|家から勝手に出ていった!Our 2-year-old escaped the locked house

先日、衝撃的なことがありました。タイトルの通りなのですが、うちの2歳の息子(もうすぐ3歳)が、一人で家から脱走したのです。近くの通りで、自転車のママさんに拾われ、交番に連れられ、そこから管轄の警察署にパトカーで移送された様です。本当にショックでした。

家の近くには大きな通りもあります。信号もたくさんあります。でも2歳3歳なんて、好奇心の塊ですから、周りも見ずに思いのままに進むでしょう。人通りもたくさんあったことが救いといえば救いだったのかもしれません。

でも、間違った人に声をかけられたら?
連れ去られたら?
車に跳ねられてしまったら?

この記事をシェアすることで、一人でもそういった子どもが減りますように、という思いで書きます。保護責任者として大変恥ずべきことでしたが、家の安全をみなさんにも今一度確認し、このようなことが起こらないように気をつけて欲しいという思いで書こうと思います。批判的なご意見もあることと思います。でも一番大切なことは子どもの命が危険にさらされない、ということです。

Escape the crib

ベビーベッド

例えば、escape the crib なんてことは、赤ちゃんが成長していけば、いずれどの子どもも通る道のような気がします。

cribとは、柵のついたベビーベッドのことです。ベビーベッドはクリブといいます。

My son started to escape the crib.
息子がベビーベッドから脱走するようになった。

crib escape でベビーベッドから脱出することを意味します。

I’ll escape the crib one day!
いつかベビーベッドから出てみせる!
(と書かれたベビー服を見たことがあります)

escapeの他にも、よじ登って出る場合、

climb out of the crib

と言えます。

うちの子もまだ小さかったときにいつの間にか、ベビーベッドから自分で出られるようになって、成長を微笑ましく喜ばしく見ていたものでした。ついに一人で出られるようになってしまったか、とパパと二人で嬉しいような、これからきっと大変になるのだろうみたいなことを話していました。

escape the houseは、そのほんの延長線上のことなんですよ、と言いたいです。

escape the house

決して起こらないことではないのです。誰しもまさか自分の子どもが、一人で勝手に家を出ていく訳がないと思っているんです。それが自分自身の身に実際に起こるまでは。

息子は最近、成長著しく、軽い椅子をあちらこちら引き連れて、私達親が、一生懸命息子の手の届かないところに避難させてあるものを片っ端から引っ張り出していたりします。

鍵も本来届かなかったのですが、背も伸びて届くようになっていました。椅子を使えばその上の内鍵も外すことができます。

ただ、まだまだ扉が重く息子には開ける力がありませんでした。つい最近のことでした。外に遊びに行く前、息子は早く行きたくて扉をからだ全体を使って必死に開けようとしますが、重たくてまったく開きません。まだ開かないわよね、そうよね、と母が開けて遊びに行ったのでした。

それが、まさか数日後には自分で開けられるようになるとは。

(何となく、風向きの関係もあるのではないかと思ってもいます。調べたわけでもなく根拠はありませんが扉が重いときと僅かに軽く感じるときがあります)

事件の朝

その日は、朝から母は用事があり、朝の7時に家を出ました。息子はまだ寝ていました。

パパは朝に一度起きていました。そこで、息子をよろしく頼むと伝えました。私が家を出るときには彼は自分の部屋に戻っていました。

息子のご飯と飲み物をテーブルに用意しておきました。

私は一人で家を出て、鍵を掛けました。間違いなく掛けました。

でも、内鍵はかけられません。パパにかけてもらえばよかった。結局息子は開けられるのだけど。一次抵抗くらいにはなりましょう。

息子の寝室は玄関の近くです。パパの部屋は奥にあります。

息子は起きてから、しばらく遊んで、母がいないので、外に行こうとしたのでしょう。玄関で遊んだ跡がありました。

それから、一人で靴を履き、鍵を開け、エレベーターに乗り、1階のボタンを押して、そこから、毎日のように遊びに行く道を進んでいった模様。好きな公園の方角です。

一人でエレベーターにのって、1階のボタンを押せることも驚きでした。

息子は、9時頃保護されたそうです。

パパの話を聞くと、パパはあのあとまた寝て10時頃起きたようです。いつもは息子が音をたてるので、その音で起きることができます。この日は気づくこともなく、出ていってしまったようでした。

パパは、起きて息子がいないのは、私と一緒にいるのだと思ったのだそうです。朝パパが起きて、息子と私がいないシチュエーションはうちでは普通のことです。パパの起きる前によく公園に遊びに出掛けます。

私は用事から帰宅し、息子が寝室にいないのは、もう起きているだろうから当然で、パパと一緒にまた大好きなゴジラを見ているのだろうと思いました。
そしてパパの部屋にいきましたが、息子の姿がありません。

息子は?

パパ「I thought he was with you. 」

???

いや、朝頼んだであろ。なんなら前々から頼んでいたであろおおお。

そう言っても、寝ている息子を置いて出ていった私も同じです。

どこだ?洗濯機のなか?風呂場?押し入れ?

いない!大きな声で名前を呼びましたが、返事はありません。

Call the police

すぐに110番に電話しました。

事件ですか?事故ですか?

(どっちやろ?)

迷子です!家に帰ってきたら息子がいません。

そして、警察官に言われた言葉が心に残ってしまっています。

子どもを置いて家を出たんですね

そうです。紛れもない事実です。

(でも夫は家にいたんだけど。寝てたけど。まさか出ていくなんて…)

この認識は間違いです。今まで出ていかなかったからといって、これからも出ていかないということはありません。

子どもの年齢、身長体重、体型、特徴、名前、着ていた服等、を聞かれて話しました。確か、キャラクターもののパジャマを、洗濯からそのまま裏にして着せていたと思ったので、パジャマは裏表だと思うとも伝えました。(2回に1回は表で着られるやつです)

とにかく必死でなんでもかんでも即答で答えが出てきました。こういうときの脳の覚醒はすごいですね。電話の最後に、恐らく、保護されている子どもの特徴と一致すると言われ、そこで安堵で泣き出しました。

自分への怒りと、君と一緒にいると思っていたという夫への呆れもありました。

ただ、この時の感覚は面白いものでした。
子どもがいなくなったのです。大変なことです。
ただ、実感はあまり沸かなかったのでした。

子どもを失った方々がよく口を揃えておっしゃる、「ひょっこり帰ってくる気がしている
いなくなったことを受け入れられないという負の感情ではありませんでした。当たり前にあるものだから、当たり前に返ってくるものという思いでした。

これで返ってきたからよかったけれど、返ってこなかったら激しく後悔するのでしょう。恐ろしいことです。数日たってじわじわと恐怖が広がってきました。もし、息子を失っていたら…

警察官がパトカーで迎えにきて下さいました。パパとママで息子が保護されているという警察署に向かいました。

子どもの身分証と母の身分証が必要とのことでしたのでそれと、ジュースとお菓子も詰めて行きました。

「子どもを置いて家を出たんですね」

車中で、息子が無事で良かったという思いと、悔しさと情けなさといろいろな感情が交じっていました。

案内された先には、パジャマのままの元気そうな息子がいました。パジャマは裏表を戻してもらっていたようです。何かモニターでアニメを見せてもらっていたようでした。

父と母をみてもケロッとして、そのままアニメを見続けていました。

安定のいつもの息子です。(切ない)

警察官のみなさんは冷静で、ちょっと緊張もしましたが、息子を見てくださっていた女性の方が、明るく大きな声で、お母さん?お母さん来たよー!良かったねーーー!とにこにこして下さったことに救われました。

それから、引き渡し書類に記入をしました。状況の説明や、いくつか質問をされました。叱ることはあるか?道路やスーパーで急に走り出したりするか?健診で何か問題があると言われたことはあるか?といったことでした。

イヤイヤ期でよく叱っています。
急に?走り出すことは、ありますね。必ず手を繋ぐようにしています。
健診で問題は特には言われたことはありません。3歳児健診は年明けにあります。

日付も分かっていたので、言っておきました。

家から閉め出され、当てもなくさ迷っていた虐待児ではないと、私たちはそんな親ではないのだと、安堵の中にも、悔しいような情けないような気持ち交じりで答えました。

児童虐待をニュースで聞く度に本当に憤りを感じます。

受けたアドバイスと私たちの対策

そして、受けたアドバイスは、靴や服の見えない所に名前や連絡先を書いておくというものでした。
確かにこれは絶対にやっておきたいことです。
迷子が見つかった時は、服や靴になにか情報がないかをまず彼らは確認するのだそうです。

それから、考えた対策としては、ドアにチェーンやロックを増やす。玄関の内側か外側にもベビーゲートを設置する。などでした。ただ、息子はすでにキッチンのベビーゲートの開け方を知っています。チェーンは内側からかけられても外からは結局かけられません。

考えに考えて、うちでは、ドアストップを採用しました。ドアストップという名の石です。巨大な石を拾ってきて、段ボールの中に入れました。それを、妻か夫どちらかが家を出たら念のため玄関の扉の前においておく。大人(私)は力一杯込めてやっと開けられます。開けるときに大きな音も鳴ります。息子にはまだまだ重たくて開けられないようです。
ただ、もちろんいつかは開けられるようになるでしょう。その時にはきっと一人で出ても大丈夫なくらいには成長していると思います。

そして、一人で外に出ることはいけないことだと伝えました。外には怖いお化けがいて、子どもが一人で外に出ると連れていかれてしまうと話しました。必ずパパかママと一緒でないといけないよ。と。二度とパパとママに会えなくなってしまうよ。と。あなたのおもちゃも二度と遊べなくなるよ。ママが使って遊んじゃうよ。などなど、今後も口を酸っぱくして伝えていく必要があります。

とうの息子は、

自転車に乗ったんだよー!
パトカーに乗ったんだよー!

なんて自慢してお気楽なものでした。そんなことよりもいかにデメリットの方が多いかを伝える必要があります。

息子の事例のように、小さな子どもが一人で外に出てしまうことは、ないことではないようです。トイレに入っているちょっとの間に、洗濯物を干しているほんの少しの間に、目を離した隙に、出ていってしまうのです。

夜中寝ている間に勝手に起きて勝手に出ていったら?それが真冬の雪の日であったら?庭のプールに落ちてしまったら?

私たちも毎日必死に子育てをしています。しているつもりです。思い通りにはなかなかいきません。でも一番優先されるべきは子どもの安全です。毎日疲れて手のまわらないこともあるかもしれません、でも子どもの安全を第一に考えていかなくてはなりません。セーフガードをその日たまたまかけ忘れてしまった。そんなときに事故が起こるといいます。起こってしまってから後悔してもどうにもなりません。

今回の事で、保護してくださった方はお名前をおっしゃらなかったとのことでした。伺いましたが、教えてもらえませんでした。

これだけの行いをして下さったのだから、美味しいギフトでも送って差し上げたいです。息子の命を救って下さったのですから。こんな素晴らしい行いをしてくださる方には、それ相応の褒賞があって然るべきです。
今後全てのママチャリ(パパチャリ)に尊敬の念を送りたい、そんな気持ちです。

海外の事例

2019年の1月には、アメリカ、ニューハンプシャー州で、2歳の女の子が、夜中に玄関から外に出て、家の中に戻れないまま、翌朝、低体温で死亡して発見されたというニュースがありました。発見当時の朝7時時点で、気温は華氏-8度とのことでした。摂氏-23度です。パジャマにガウン、裸足で冷たくなって発見されたとの事。

また、ユタ州では2歳の男の子が5度目の脱走で2台の車に跳ねられて死亡したというニュースもありました。脱走するたびに道路で一人で歩いているところをドライバーに発見されていて、親は何度も警察から指導を受けていたようです。ネグレクトがあったとして逮捕されています。

さいごに

事件当日は、どこか楽観的に考えてしまっていましたが、数日経ち、冷静になって考えると恐怖がじわじわと襲ってきます。もし息子を失っていたら…

そうならないために、しっかり家の安全を再確認しておかなければなりません。みなさんも是非今一度確認してみてください。

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