2020/01/25のラストライブを以って、活動を休止している、グッドモーニングアメリカ。また帰ってきてくれるとは言うものの、活動休止。
私と彼らとの出会いは、メジャーデビュー2nd シングルのときなので、インディーズから長く活動している彼らのファンと言うにはかなり新参者ではあったが。そこから知ったという人はきっと多いんじゃないかな。
彼らのメジャー2ndシングル、「拝啓、ツラツストラ」。ドラゴンボール改のエンディングで聞いたという人も多いのではなかろうか。
そのプロモーションで、テレビに出ていた。
普段テレビなど見なかった。夜は大体ゲームをしていた。その日はたまたまゲームもせず、チャンネルを回して回してマイナーな映画がやっていたので、それを見て、見ながら寝落ちして、夜中に目が覚めた。そして、その時たまたま深夜の音楽番組をやっていて、そこに彼らがいた。
テレビを消してすぐ寝ようとしたが、金髪半裸短パンのサングラス(敬意を込めてそう呼ぶ)が甲高い声で叫んでいたので、少し興味がわいた。(もしかしたら、この声がうるさくて起こされたのかもしれない笑)
彼はギャーギャー叫んで楽しそうだった、自分も深夜の変なテンションで、一緒にギャーギャーやった。
元気が出た。
そして演奏に入ると、さっきの金髪サングラスが真面目にベースを弾いている。半裸短パンで。
カッケェェエ
衝撃だった。しかもあのうるさいの(敬意を…以下略)は、サングラスをはずすとめちゃくちゃイケメンだった。
当時、仕事が楽しくなく毎日憂うつだった。沈んでいた心が、ギャーギャーやったことで、一時的にでも、かなり元気で満たされた。
金髪短パンの名は、たなしん。(さん)。
彼のパフォーマンス、1、2、3、ファイヤー!
これをやる。彼の元気がそうさせた。そして、私も元気になった。
単なるたまたまの産物の出会いであった。
そこから彼らのライブに足を運ぶようになった。テレビの収録の見学、MVの撮影ライブにも行った。アルバムのリリースイベントにもパパを連れて二人で参加した。パパはよくわかっていなさそうだったが、楽しかった。
ただ、妊娠したので、ライブには行けなくなってしまった。そして、出産から子育てに入り、音楽を聞くこともなくなり、ますます彼らが遠くなってしまった。
そして、活動休止。
悲しい。
ギターボーカル金廣さんの詞の世界
彼らの音楽というか、金廣さんの詞の世界は、社会風刺だったり、切ない恋の話だったり、彼自身のこうありたいという姿だ。
私がいちリスナーとして感じていたのは、長らく下積んできた彼らの上昇志向というか、後ろを振り返りながらでも前を見て一歩一歩進んでいく、そんな感じ。
楽しくない仕事に向かう中、彼らの音楽を聴いて、元気や勇気を貰い、そんな彼の詞を自分に重ねて自問自答し、答えを探った。
"何の為に生きてるんだっけ?
冷めたコンビニの弁当
そのニュースと胃に流し込んで
明日を思う"
"微笑っていればいいかな?
微笑うのにも疲れたよなぁ"
金廣慎吾/未来へのスパイラル/グッドモーニングアメリカ
"優劣なんか
下らない
誰かの物差しだ"
金廣慎吾/アウトサイダー/グッドモーニングアメリカ
"本当の自分見つけるには 一生懸命迷って 生きていく刑に服している"
金廣慎吾/in トーキョーシティー/グッドモーニングアメリカ
"本当は僕も この一瞬をライオンのように 凛々しくもっと自信をもって ありのままの自分で この世界強く生きていたい"
金廣慎吾/ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ/グッドモーニングアメリカ
"どうしようもない
運命か
夢
雑踏に揉み消されて
あてどない日々さ迷い
行き場無い思い抱えて
空ばかり見ていた"
金廣慎吾/空ばかり見ていた/グッドモーニングアメリカ
"言葉にならない思いで溢れてるよ
あの時あなたに出会えて良かった"
金廣慎吾/言葉にならない/グッドモーニングアメリカ
本当に、あの日彼らに出会えて良かった。
たなさんが、半裸短パンファイヤーでなければ、きっと、テレビなんて即消した。(たなさん、明るいけどいろいろと悩んで矢面に立っていたことは何かで知った)
未来へのスパイラルは日本音楽史に残る名曲だと思う。
言葉にならない、は至宝。
雨の日もいい。
是非、グッドモーニングアメリカの音楽を聞いてみて下さい。