先日、近くの本屋さんで息子用に絵本を探しておりました。数冊選んだ後で、
英語の絵本には何か面白そうなものはあるかなと、英語絵本の並ぶ本棚の前でタイトルを順々に眺めていると、横からSorry?と、外国の方から声を掛けられました。
困っている人には積極的に手を貸したい私は、声をかけられるのがとても好きです。
でも、日本語でないとうまく言葉を返せないので、とても歯がゆいです。もっと英語をスラスラと話せるようになりたいなあ。
話はそれますが、数年前にも、街中でものすごい勢いの中国語で道を聞かれている女性がいました。聞かれた方の女性は、わけがわからず困惑して、逃げるように歩き去ろうとしているのに、それにも構わずまだ中国語でまくしたてているおばさまがいました。困っている人同士が言語の壁のせいで、噛み合っていない!
どちらの女性も助けたくて、咄嗟に頻出中国語フレーズ、怎么回事啊?どうしたの?と声を掛けたのです。よく、発音”だけ”は褒められる私でした。耳がいいのよね。多分ね。
発音の良い中国語だったせいで、今度は私に本場の、怒涛の、中国語が向かってきました。ひぃ。取り敢えず一つ隣の駅に行きたかったみたいだったので、切符を一緒に買ってあげて、私と行く方向が同じだったので、一緒に電車に乗りました。どれくらい電車に乗るの?次の駅だよ。あなたはどこに行くの?私はその次だよ。私もそこに行く。(え?いやあなたが行きたい駅は次だよ?いやな予感)
違うよ、あなたの駅は次だよ。次で降りるんだよ。
ばーばーと中国語でまくしたてられて、よくわからなかった。私の行くところに行く気みたいだ…困った。
ので、彼女が本来行きたかった駅で降りましたよ。一緒に降りましたよ。ええ。
言葉が話せれば分かり合えるのに…!
言葉の壁は私の眼前に高くそびえたっていた。
一緒に駅を降りて、じゃあねと言って、1つ先の駅に徒歩で(涙)向かおうとすると、一緒に写真を撮ろうと言われた。
人の行き交う歩道の真ん中で写真を撮った。ちょっと困惑した。
そんなことがあった。
困ったときに助けてもらった時、こちらはとても嬉しいので、その優しさを他の誰かに分けたいといつも思っている。
さぁ、本屋さんで外国の方に声をかけられた。どうする。
Sorry?と話しかけてきたのは、男性で、お探しの本の画面をスマホで見せて聞いてこられました。
Where can I find this?
直訳すると、どこで私はこれを見つけられますか?つまり、これはどこにありますか?ということですね。
画面には、女子高生もののタイトルが示されていた。
女子から始まっていたので、サ行にあるなぁと思って、
ここにあるはずだよーIt should be here.
と、サ行のところを指差した。彼のいた場所は、小説のセクションだったので、てっきり小説だと思っていた。
いまこの文章を書くに当たって調べてみたところ、漫画だ。漫画かい。
なんで小説のとこいんだよ。
何だよ。
もっと英語が話せたら、色々聞いてみて、的確に場所を示せただろうに。
少なくともそこにあるかぐらい見てあげれば良かったかなぁ。私が英語の本を見ていたから、この人英語分かるんじゃね?と思って声を掛けてくれたんだろうから、何だこいつ英語話せねぇのか…みたいに落胆されるのが嫌だったのよね。私の心理はきっとそんな感じよ。見栄よ。
そんな感じで無難に、ここにあるはずよーだけしか返せなかったのよ。後悔。でもこの思いを胸に今、お勉強したから、次からはもっと役に立てるはずだわ。誰かの。
いや待て、もう少し言い訳をすると、女子高生ものに、少し動揺したのよね。ちょっと犯罪を連想させるようなタイトルだったのよ。調べたらなんてことないほんわか学園ものみたいだけど。これは女子である私を辱めようとしてるのか?と頭の片っっっ隅にわずかによぎってしまったのよね。私の中の何かが、これは大丈夫シチュエーションか?とブレーキをかけた。
はい。しばらくしてお兄さん歩いてどっかいっちゃったので、無かったんだろう。そりゃ無いよな。
ごめんな。
さて、なんて言おう?
日本語だったら私なら、なんて言うだろう。
それはまんがですか?小説ですか?
まんがはこちらです。
あとは、店員さんに聞いてみましょう。
とかですかね…
英語にしてみよう
どの種類(ジャンル、タイプ)の本ですか?
What kind of book is it?
What genre of book is it?
What type of book is it?
漫画ですか?小説ですか?
Is it a comic book(manga) or a novel?
Mangaについては日本語ですが、日本に興味があって、本を探している時点で、外国人でもmangaという単語は分かるはずだ、とパパ談。わかって然るべき。とのこと。
ここは、漫画コーナーではありません。
This is not a manga section.
ちなみに、コーナーは英語にもCornerとありますが、かどや隅っこの意味で、和製カタカナなので、マンガコーナーといっても通じませぬ。Section が妥当とのこと。
漫画はこちらですよ。
Comic book section is this way.
案内するね。
Let me show you the way.
店員さんに聞いてみて、写真見せてね。
Ask the shop clerk (staff) and show them this picture.
店員さんに聞いてみるね
Let me ask the shop staff for you.
ちなみに、staff と呼ぶほうが自然だとのことでした。
clerkでもいいそうですが、ややかしこまっているそうです。
こんな感じでした。
さぁ、これで、本屋さんでこれどこ?って聞かれても、ばっちり答えられるであります。多分。
道は長く険しい。
おわり