雨の季節が近づいて参りました。天気予報に雨マークの青が並ぶ。空は灰色の雲に覆われる。
It’s cloudy. 曇りです。
英語を学び始めると、天気の話題は割りと初期に通過する。
sun は太陽!rain は雨!cloud は雲!
の3点セット。お値段はなんと衝撃の!
違うか。
今なら雪のsnowも無料でついて、このお値段。
はい、やめます。寒いよ。雪だけに。
寒い。
みなさんも
cloud = 雲
は、馴染みがあると思うのですが、cloudには他にも日本語と同じように抽象的な「曇り」を表したり、動詞として「曇らせる」となったり、
名詞「雲」以外にも意味があるのです。
今日はそれを徹底解説して参ります。しばしお付き合いを。
cloudの原義
岩や土の塊(かたまり)が、cloudの原義です。
名詞cloudの意味
1.雲
2.(埃、煙、蒸気などの)、雲状のもの、煙
a cloud of sand /砂煙
3.(昆虫、鳥などの)大群
a cloud of birds /鳥の大群
4.(液体、ガラスなどの)曇り、濁り
a cloud in the mirror /鏡の曇り
5.(文)暗雲、憂慮、疑念、不安
a cloud on her face /彼女の顔に浮かぶ不安
動詞cloudの意味
1.曇る、曇らせる、濁らせる
The steam clouded my glasses. 蒸気で メガネが曇った。
2.暗い影を落とす、(名声、評判などを)汚す
cloud one’s reputation
3.(文)暗くする、憂鬱にさせる
His face was clouded with anxiety.
彼の顔は不安で曇っていた。
4.曖昧にする、(判断などを)鈍らせる
The fear clouded my judgement. /恐怖で判断が鈍った
5.雲模様でまだらにする
こう意味をみていくと、雲はかたまりという意味と、空や、人の心にもくもく浮かぶ暗いもの、濁り、不安ということか分かります。
英語の単語の意味を感覚で理解することは、英語を理解する上で大切なことだと思います。
これはこの単語のみに限ったことではありませんが、文の中で、「知っているけど、意味の通らない単語」が出てきたときに、記憶していた意味と違うことがある。そんなときは、数ある訳を覚えるのでなく、原義を覚え、意味と照らし合わせ、イメージで覚える。
形容詞はcloudy
天気が曇っている
濁っている
明瞭でない
表情などが暗い
Cloudedとの違いは?
Cloud の過去分詞の形 Clouded
雲で覆われた
(精神的に)混乱した
あいまいな
この2つ、使い道は似ているものの、天気の曇りを表す場合は、必ずcloudyを使う。
× It’s clouded.で曇りの天気を表すことはない。
“the difference between cloudy and clouded is that cloudy is covered with or characterised by clouds; overcast while clouded is filled with clouds.”
・Cloudyは、雲に覆われている、特徴付けられている
(関連 Overcast : 雲で覆われた(cloudyより雲量が多い)
・Cloudedは、雲で満ちている
Cloudの慣用句
on cloud nine(seven):上機嫌で、夢見心地で
under a cloud : 疑われて、嫌われて、憂うつで
in the clouds : ぼんやりして、空想に耽って
Cloudの例文
Cloudy vision
曇った視界
thought cloud
漫画でよくみる、考えるときにもくもくと出てくる雲
The dishwasher makes dishes cloudy.
食洗機が皿を曇らせる。
*めがねやフロントガラスが曇るは、cloudyでもokですが、会話でよく使われるのは、foggy.
My mask fogs up my glasses.
マスクでメガネか曇る。
なので、ラーメンやうどんでめがねが曇る場合、
My glasses are so foggy.
めがねが曇ってる。
My glasses are fogging up.
メガネが曇りだした。
フロントガラスが曇りだした場合、
The wind shield is getting foggy, let’s turn down the heater.
フロントガラスが曇ってきた、ヒーターを弱めよう。
などといえます。
Cloud の慣用句
Every cloud has a silver lining.
どの雲も裏は銀色に光っている。
「苦は楽のたね」
幼い頃に、激しい雨の降るなか飛行機に乗ったことがある。この激しい雨のなかで、飛行機が無事に飛ぶのだろうかと恐怖したが、がたがたと乱気流で揺れる雲を抜けると、真っ青な空が広がっていて、感動したことがある。
地上から見れば暗い雨雲でも、その雨雲を空から見れば太陽に照らされ明るい。
他のクラウド
Final Fantasy 7 の主人公もクラウドである。
Cloud Strife/クラウド ストライフ
Every Cloud has silver lining.
1.どのクラウドも魔晄に照らされ怪しく光っている。
2.どのクラウドの辛い経験も明るい未来へ繋がっている。
色々遊んでみるのも面白い。