ここでは、日本人とアメリカ人が、日本で結婚する際に、必要なことを書いておきます。私がアメリカ人の夫と結婚した時のことをまとめました。
アメリカの法律では、外国でその国の法律に則って結婚した場合にも、自国アメリカでの結婚が認められます。しかし、アメリカから出る公的な証明書はなく、その国(ここでは日本)の証明書によってのみ、婚姻関係が証明されます。アメリカで必要に迫られた場合は、これを大使館で公証してもらうことができます。
では、結婚の際に必要なことを見ていきましょう。
国際結婚必要書類
まず必要なものは、
- 婚姻届
- 戸籍謄本又は戸籍全部事項証明書
- 結婚要件具備証明書(アメリカ人)
- 出生証明書(アメリカ人)
- 本人確認書類(窓口で)
- 印鑑(窓口で)
です。
1.婚姻届
市区町村の役所で貰います。もしくはダウンロードしましょう。ダウンロードのテンプレートがない役所もあるようです。どこの役所のものでも婚姻届は全国共通ですので、大丈夫です。
他にも、デザイン性に優れた婚姻届なんかが、インターネット上でダウンロードできますので、そちらも検索してみるといいかもしれません。印刷のサイズにだけ注意が必要です。役所に受け付けて貰えるのはA3サイズのみです。
私たち夫婦は主人が取りに行ってくれましたが、たまたま遊びにいった先で入手してきましたので、あまり馴染みのないところの婚姻届で提出しました。笑 彼らしい。
婚姻届が手にはいったら、記入例に従って注意して書きましょう。
まず、最初の〇〇〇長 宛の「宛」の部分を二重線で消して、「殿」に変更しましょう。元々殿になっている場合はokです。
日本人同士の結婚の場合、希望する新しい名字を夫、妻のどちらにするかチェックすれば、それが戸籍に反映され姓が変更されます。しかし、外国人と結婚し、外国姓を名乗りたい場合、姓をこの婚姻届で変えることはできません。婚姻届提出後に別に役所に「外国人との婚姻による氏の変更届」を提出します。6ヶ月以内であれば、紙を提出するだけで、変更できます。結婚後6ヶ月以上たってしまうと、家庭裁判所に申し立てをしなくてはならなくなり、時間と労力がかかります。注意してください。(もし名字を外国姓と日本姓合体してつけたい場合など(例えばTrump 山田 花子とかね。笑)は、6ヶ月以内でも家庭裁判所に申し立てが必要です。)
アメリカ人が日本姓を名乗りたい場合には、通称名登録をすることが可能です。役場で手続きすることができます。
なので、まずは、旧姓でそのまま書きましょう。
婚姻することにより、日本人は、自分を筆頭とした新たな戸籍が作られますので、本籍地にしたい住所を書きます。
成人の保証人が二人いります。私は母にお願いしました。主人は、日本に住民票のある外国人の友人(カナダ人、在留資格は教授)にお願いしました。両人とも署名押印が必要です。日本に住民票のあるかたならどなたでも大丈夫かと思います。
あとは、日中連絡のとれる番号は間違いのないように記入しましょう。なにかミスがあった場合に、確認が遅くなると、望む日付で受理されないことがあります。
最後に、訂正印を押すのを忘れずに。
2.戸籍謄本又は戸籍全部事項証明書
本籍地の役場で貰います。本籍地と居住地が同じ場合は、1を取りに行くときに一緒にするといいですね。私は居住地と本籍地が違ったので、郵送で取り寄せました。書式を請求する役場のサイトからダウンロードし、記入して、値段分の収入印紙1枚450円と、切手を貼った返信用封筒を入れて送りました。
3.結婚要件具備証明書
Single affidavid for marriage
でございます。アメリカ人に必要です。アメリカの法律において、結婚する要件を満たしていると証明する書類です。独身証明と言われることもあります。結婚用件具備証明書はアメリカ大使館ホームページからダウンロードできます。
英語と、日本語訳の2つが必要です。サンプルも一緒にあるので、確認しつつ記入していけば問題ないかと思います。
主人は、お父様のお名前の三世のところをローマ字表記で「Ⅲ」と記入してしまい、それを「3rd」に書き換えておりました。あとは、出生地の欄に、「~~病院」との表記がなくてダメでした。(つまり、Hospital ~~, 州の名前、のように表記し直しました。)
そして、この証明書を在日アメリカ大使館で、公証してもらいます。公証に赴くには予約が必要ですので、大使館のホームページから予約を行いましょう。ちなみに、婚姻要件具備証明書(米国市民は宣誓供述書)ってかいてありましたけど、我々は具備証明書でしたね。何だろう。
大使館の予約の空き状況によっては日数がかかったりするので、この書類から手をつけることをオススメします。
アメリカ大使館へ公証に赴く際に、最初に持ち物検査があります。持ち込めないものは大使館のサイトにリスト化されていますので、行く前に要チェックです。電子機器、食品、飲み物、タバコとか、武器とかその他もろもろ書いてあります。私たちはノートパソコンで引っ掛かりました。夫は預かって貰えないか聞いていましたが、無理でしたね。(無謀だ笑。でも以前は預かっていたこともあったとかなかったとか。)近くの駅、溜池山王駅のコインロッカーまで戻って、余分な時間がかかってしまいました。
受付窓口に公証に来た旨を記入して、提出し、呼ばれるのを待ちます。しばらくして呼ばれたら窓口へ。もってきた書類を提出して、また呼ばれるのを待ちます。
窓口では身分証明書が必要です。顔写真つきのものですね。私はパスポートか切れていましたので、日本の運転免許証しかありませんでしたが、それで大丈夫でした。そして、持ってきた書類を一緒に確認し、公証人の前でサインするところにサインします。サインのところは事前にかいては駄目です。
ちなみにこれは、二人でいかなくても、アメリカ人が一人で赴けば問題ありません。
結婚要件具備証明書(公証済み)が完了しました。
4.出生証明書
アメリカ人のものです。これはパスポートで大丈夫でした。しかし、役所によっては出生証明書原本とその翻訳が要求される場合があります。
5.本人確認書類
役所の窓口で確認のために必要です。アメリカ人はパスポートか在留カード、日本人は運転免許証で大丈夫ですね。健康保険証もそれ同等の証明書2つ出せればokだと思います。本人確認書類はどれが使えるか事前に提出する役場のサイトをチェックしましょう。
6.印鑑
間違いがあったときに、修正のためにいることがあります。念のために持っていきましょう。
最後に
注意としては、アメリカも州によって要件が違ったり、日本では役所によっても、必要書類が異なることがありますので、事前に提出するの役所に相談されるといいかと思います。
さて。提出しに行きましょう。
上記すべてが完了したら、役所へGOです。提出する日付が、結婚した日、結婚記念日となりますので、出したい日に出したらいいと思います。(書類不足では、そもそも受理してくれないかと思いますが。記入内容の不備くらいなら、確認して訂正して受理してくれます)
私たちは、日曜日に出したので、翌営業日にチェックが入り、そこで、少しミスがあったので電話がかかってきましたが、その修正を電話口でしてもらい、提出日をそのまま受理日にして貰えました。
そのミスなんですけど、カタカナのふりがなの記入ミスでした。名前にはしっかり、ジョン(主人のお父様のお名前)と書いていたのに、何故かフリガナにはジァンと、書いてあったそうなんです。たしかにJohnジァンと読めなくもないかな…とか思いましたけど。(お父様何度もすみません。笑)
どっちが正しいかで迷ったんでしょうかね。優しい女性の方でしたね。きっと分かっていても、必ずお電話で確認して下さるんでしょうね。なにか間違いがあってはいけませんからね。お役所の方々いつもありがとうございます。しっかりチェックしたのに気づかなかった。
最終的に、二重線と訂正印がたくさんある婚姻届での提出となりましたが、まあ私たちらしくていいかなと思いました。最初は間違える度に新しいものに書き直していましたが、途中からもうやめました。なぜか間違えてしまう。集中力も切れてきてミスの連発。笑
それから、婚姻届を提出したらそのまま、婚姻届受理証明書を貰ったらいいと思います。
私たちは後から取りに行きましたけど。結婚の証明になります。のちのち子供が生まれてから、子供のパスポートとsocial security number の申請に必要になりますね。
これで結婚は完了です!おめでとうございます!
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